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名古屋の和菓子のポテンシャルに驚く

チョコレートメーカーやチョコレートショップにとって、一年でいちばん忙しい季節が終わった。バレンタインデーは世界的には愛するパートナーや家族に花やお菓子を贈る日として定着しているが、日本では某菓子メーカーが、女性から男性にチョコレートを贈る日としてイベント化に成功してから、年々その解釈は拡大し、今や、愛の告白はどこへやら。義理チョコとか友チョコという言葉が登場し、最近では自分のためのご褒美チョコというのも当たり前に購入するようになったのだとか。もちろん3月14日のホワイトデーは日本で勝手に出来上がって風習となったものである。また名古屋のジェイアール名古屋タカシマヤのバレンタイン商戦は毎年売上高を伸ばし続け、驚くような数字となっており、モンスターイベントとなっている。

しかし、しかし、である。名古屋は和菓子天国であることをご存知だろうか。東京の町人文化で栄えた駄菓子系と、京都の公家文化で栄えた上生菓子系の間に挟まれて、名古屋は両方の特徴を併せ持っているだけでなく、茶の湯が盛んな武家文化の中で、独自の発展を見せ、今日までその和菓子文化は地域に深く根ざしながら今も高いクォリティを保っている。だいたいどこの街にも和菓子屋さんが存在し、商品の幅は、生菓子から干菓子、どら焼きや大福などのお菓子が揃っている。朝生菓子やあられまで置いてある店舗も多く、こうしたラインアップの豊富さは、他の都市にはない特徴なのである。来年のバレンタインには、名古屋に限っては是非とも和菓子で盛り上がってはもらえないだろうか、と密かに思っているのである。