シー・クエンス
仕事ものがたり

流白浪燦星(ルパン三世)碧翠の麗城(へきすいのれいじょう)御園座で
シー・クエンスが応援している歌舞伎役者の片岡愛之助丈が主役を務める舞台が、名古屋・御園座で4/3より3週間に渡って開催されている。愛之助さんが、人気アニメであるルパン三世を歌舞伎として仕立てる挑戦をして2作目。名古屋でははじめての『流白浪燦星』お目見えである。藤井は仲間を誘って、初日にお邪魔をしてきた。満員の会場には、愛之助さんや歌舞伎のファンだけでなく、歌舞伎を普段見ない層も来場しており、『流白浪燦星』に対する期待の高さがうかがえた。そして愛之助さんが見栄を切って「ルパ〜ン三世」と名乗ると、会場は割れんばかりの大喝采である。古典芸能に現代の感性を注入して、見事に新作歌舞伎として完成された舞台は、令和の新作として長く語り継がれ、これからも回を重ねて演じていかれるものになるだろう。
古典芸能とはとかく敬遠されがちで、言葉使いが難しいとか、理解しにくいとか、挙げ句の果てにはつまらないから寝てしまうという人もいる。確かに現代語ではない言葉で演じられたり唄われたりするので、理解しにくいのは確かなのだが、演じる側が“現代語感”を持って表現すれば、それは時代も世代も軽々と超えて、『流白浪燦星』のように大喝采を浴びる舞台となる。なぜなら、今までの歌舞伎演目のほとんどが、そうして時代のふるいにかけられ、その時代ごとに愛され、少しずつ変化して今の形となっているからだ。舞台に関わったすべての制作者の、魂がこめられた『流白浪燦星』を、ぜひご高覧いただきたい。
『流白浪燦星』は、4/26(日)まで名古屋・御園座にて上演中。