シークエンス

シー・クエンス
仕事ものがたり

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まず話すこと、徹底的に話す、ということ。

不動産を生業にしている、というと、文化とはまったく違う分野の仕事だと思うだろう。しかし、街並みの基礎をつくる、という考え方をすれば、間違いなくその土地の文化の基をつくる事業だといえるのではないだろうか。土地を仕入れて宅地開発をするというよりも、その土地の歴史を振り返りながらそこに住む人々の暮らしを想像し、新たな生活の基盤をつくる、と表現した方がいい。大げさに聞こえるかもしれないが、すくなくとも、シー・クエンスはそんな考え方で、土地と対峙し、歴史を振り返り、持ち主の思いをくみとって、また新たな持ち主となる家族を思いながら、宅地開発を進めていきたいと思っている。

土地の持ち主の方とお会いする時に藤井が心掛けているのは、とにかく話を聞くこと。聞きまくること。時間がかかって生産的ではない、という人がいるかもしれない。だけど、そうすることで、その土地に宿った魂や歴史や文化をひもとくことになるから、そこは譲れないというのだ。