観光地としての日本の魅力が世界一と評価されたのをご存知だろうか。スイスの民間研究機関の世界経済フォーラム(ダボス会議の主催団体)が、2021年の旅行・観光魅力度ランキングを発表し、対象国117カ国の中から1位に選ばれたと、5月24日に公式発表された。交通インフラ、自然、文化、治安、清潔さなどの審査項目は112あり、日本が高評価を得た。世界文化遺産、伝統芸能や祭りなどの地域文化にはリピーターも数多く、観光資源の奥深さが世界に認知されてきたことの証拠である。

そして実は藤井もそのことをずっと唱えてきた。バブル崩壊により経済至上主義が日本人の文化的精神をも崩壊させたと思われた時期もあったが、やはり日本人が世界に誇るべきは、文化であり、文化を創り出す日本人である、ということを藤井自身が実感していたからである。だからこそ、藤井は宅地開発という分野で、日本人が誇りを持って暮らせる街並みを作りたいと考えている。そういう観点で土地を見定め、将来の街並みを想像して、仕事を進めている。