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失敗の価値観と、成功の価値観

前号のコラムでは、梅森台の宅地造成に関する苦悩があったことを書いた。以前、藤井に「仕事人生で失敗したことは何か?」と質問した時に「失敗したことはないし、失敗したと思ったことはない」と答えが返ってきたので、取材陣はみな驚いた。誰しも失敗談をいくつか持っているからである。だから梅森台を完成させるまでの道のりに苦悩があったと聞いた時、それは一体どんな苦悩だったのだろう?藤井にも仕事の苦悩があったのか、とこれまた別の意味で驚いたのである。

仕事をしていれば、どんな一流プレイヤーでも苦悩はあるに決まっている。苦しみ悩むからこそ、工夫が生まれ、課題解決法を知り、歩みを進めることができるのだから。問題は、苦しみ悩む時点でそれを失敗と思うか、思わないか、である。藤井は失敗だと思わない。仮に誰がどう見ても失敗だと思うような壁にぶち当たっても、それは乗り越えるべき壁だと藤井は考える。解決方法を見つけるまでの過程さえも、もしかしたら藤井は楽しんでやっているのかもしれない。