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仕事ものがたり

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徹底して調べるということは、ビジネスも遊びも同じ

社会に出てから仕事まっしぐらだった藤井。家庭を持ち、子どもが生まれてからも、それは変わらなかった。縁あって名古屋を拠点に仕事をすることとなり、会社を設立して事業が軌道にのってからも、やはり生活の中心は仕事である。ただし、最近、仕事と遊びの境目がすこしずつなくなっているのではないか、と感じることもある。なぜなら、やっていることはあまり変わりがないから。

藤井の癖として、はじめて人と会う、はじめての土地に出向く、など、はじめての体験をする時に必ずおこなうのが、徹底した下調べである。対象となる人や物を時間が許す限りリサーチしてから挑むのである。仕事であるなら当たり前とも言えるが、藤井の場合は遊びの場面でもその癖がつい出てしまうのである。「どうして藤井さんはじめてなのにそんなに詳しいの?」と、友人たちが驚くことがあるほどだ。仕事にも遊びにも徹底して真面目に取り組む、と言ったら安易な表現になってしまうが、ボーダーレスになってきていることだけは確かなようだ。