シー・クエンス株式会社は、来春、やっと義務教育を終えて中学校を卒業できる見込みである。義務教育ではあるが、卒業するためにはあるプロジェクトを完成に導かねばならない。そのプロジェクトとは、岐阜県可児市の『大森2期35,000㎡全63区画』である。このプロジェクトの始まりは、創業10年目の時だった。宅地開発の世界では、シー・クエンス株式会社はやっと幼稚園を卒園して、小学生になったばかりの頃。一期と二期を合わせると、開発面積60,000㎡を超え全部123区画という案件は、大きなチャレンジでもあった。この大型プロジェクトを成功させることは、企業としての成長だけでなく、シー・クエンスが社会に恩返しできる大事な局面であると感じていたため、計画当初より、これを義務教育の卒業課題であると位置づけて取り組んできた。地主様をはじめとした地元住民の方々、協力してくれた関係会社の皆様には、わたしたちの考え方を理解いただいたおかげで、5年という月日をかけて進めることができた。おかげで、創業15年目を迎える来春には、無事に全区画が完成し、63のご家族の住処としてこの土地に新たな芽が吹くはずである。完成まであとわずか。どうかあたたかく見守っていただきたい。