シー・クエンス
仕事ものがたり
土を起こすということ
シー・クエンスは、宅地開発業である。土を耕し、きれいにならして、建物を建てるための土地として整備することが生業である。しかし、一年のうちに何度か、動土や穴掘りといった土を起こす行為をしてはならないとされる日がある。春の土用は、その代表的な日だ。土用のうちは、土の気が盛んになる季節。神様からお預かりした大地が元気になる季節に、人間が手を加えてはいけない、とされてきた。しかしながら、シー・クエンスの事業の性格上、作業をストップさせるわけにはいかないというのが現実である。
そこで、毎年土用の季節には、各所の土地の神様に工事作業の安全を祈願し、お守りくださいますように、と祈願することにしている。今年の春は、飛騨一宮水無神社に参拝し、土を起こすことに対する謝意を述べてきた。