十三夜を愛でる日
Prologue
大地と人間は、どんな関係であるべきか?
わたしたちは、
この命題を、まいにち、
みずからに問いかけています。
神がつくりたもうた大地を手に掛けること。
そこに、おこがましさを感じながらも、
やがて、ひとつの家族が笑顔でくらすために。
小さな憂いを思索に変え、
歓びには大きな翼を与えて、
人が住まうための色を纏った宅地へと、
ととのえていくことが、
わたしたちの使命です。
自然風土にたいする畏敬の念をこころに刻み、
大地の根源をみつめつづける企業でありたいと
願っています。
若
苗
苗
わかなえ【若苗】
若苗色は、苗代から田圃に
植え替える頃の苗の緑のことで、
若々しさを表しており、
源氏物語にもその名が登場します。
緋
ひ【緋】
緋色は、「あけ」とも読み、
日が明けるとか、
新しく始まることを表す色で、
太陽や火のことを指し、
赤と同じ意味を持ちます。
縹
はなだ【縹】
縹色は、日本書紀にも
その記述が見られる藍染の色で、
果てしなく広がるという意味を持ち、
美しく澄んだ淡い青です。