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シー・クエンス
仕事ものがたり

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あんた、本当に土を舐めるんかね?

以前、ここに、藤井が土を舐める話を書いた。この土地を預かり、宅地として整備させてもらおう、と心に決めた時にその土地の土を舐めるという話。土を舐めることで土地に対して責任を持って臨むことを自分に宣言するための儀式である。そして、先日のこと。とある土地がマーケットに出てきた。シー・クエンスが名乗りをあげたので、土地の持ち主が、このホームページを見てくださったのだという。そして、藤井が土を舐めるという話を読み、藤井に質問してきた。「あんた、土を舐めるというのは本当なのかね?」と。そして藤井が土を舐めることに込めた思いを聞いてくださり「ご先祖様から受け継いだ土地を手放すことになるが、ここを大切に扱ってもらえるんやな。それなら、ご先祖様も許してもらえるやろ」と言ってくださった。そして、宅地造成が出来上がった直後に、その持ち主だったおじいちゃんは亡くなったという。「おじいちゃんから預かった土地は、必ず良い住宅地にします。新しい家族に幸せに住んでもらいますからね」藤井は天を仰いだ。