シークエンス

シー・クエンス
仕事ものがたり

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今年も七夕に思う、ゆみちゃんのこと。

今年も七夕の節句がやってくる。シー・クエンスにとって七夕は、とても大切な節目であり、毎年、創業の決意を思い出す日である。彦星さまと織姫さまが無事に逢うことができるかどうか、という伝説のことではなく、藤井はいつもゆみちゃんの短冊を思い出すからである。ゆみちゃんの短冊が下がった七夕の笹飾りを見たのは、今から15年ほど前のこと。藤井は40代中盤だった。あらゆるビジネスのトップシーンを見てきた藤井だったが、自分の天職とは何か?と自問してもまだ答えが見つからなかった。そんな時に、偶然出会ったのが、ゆみちゃんという少女が書いた七夕の短冊だったのである。ゆみちゃんは、大好きなおばあちゃんと一緒に住む家を見つけることができたのだろうか。ゆみちゃんは今頃、大人の女性になって、もしかすると自分の家族を持っているかもしれない。シー・クエンスは、世の中の少年や少女の夢が叶うための事業を興すのだという理念を、毎年七夕の季節に思い出すのだ。